【 安岡正篤先生の略歴 】
1898年大阪市に生まれ。東京帝国大学法学部政治学科卒。東洋宰相学・人物学・陽明学等の権威。
1931年日本農士学校設立、東洋思想に基づく農村青年の教育を行なう。戦後は全国師友協会に拠り、各地に大きな強化活動をする。「国家の興亡は、その国に如何なる指導者を有するかによって定まる」との信念の下、真成のエリートを養成することを目指す。
「玉音放送」原案に朱を入れたのをはじめ、歴代首相の国会での演説草稿に筆を入れ、首相の指南役として知られた。「宏池会」「平成」の名付け親でもある。著書に『東洋倫理学概論』『陽明学十講』『老荘思想』等がある。1985年蔵書1万冊が韓国の大学に寄贈された。
没後、『活眼活学』『運命を創る』『人物を修める』等、生前の講演、講話をまとめた本が刊行され、ビジネスマンに幅広く読まれている。
1983年12月13日永眠
素心・不器会「趣意書」

 昭和の吉田松陰と云われた陽明学≠フ大家、安岡正篤先生が語られた言葉の中で 「一国は一人によって興り、一人によって滅ぶ」(宋の学者 蘇老泉)は、今の時代に生きるリーダー諸氏が特に心して教訓とすべき内容であります。
 この度創る「素心・不器会」は、安岡正篤先生より拝受した名称であり、『素心』とは「利害や意見や年齢や地位身分など、そういう様々な世間の着色に染まらない生地のままの純真な心」(安岡正篤)を指し、『不器』とは、論語の爲政第二の君子不器(君子は器ならず)の一節からの言葉で、茶碗も器であり、どびんも同じく器である。とはいえ、茶碗は茶碗のはたらきしかなく、どびんはどびんの機能しかもたない。立派な人たるには、そのように、器であってはならない。かたよらず、全人格的完成をめざすべきだ。という意味です。
 「人を変える 人が変わる 人生出会いがすべて」 「良き師と良き書に出会う ことに優る人生の糧はない」と思います。
 「友に求めて足らざれば天下に求む、天下に求めて足らざれば古人に求めよ」(山田方谷)の広く糧を求める精神のもと自己を練磨し、それぞれが人生が最大の作品≠テくり に参加し、それを助成する場として、設立するものです。
 当会は定例朝の「読書会」をはじめとして「著者と語る会」など、人と人との触れ合い、人間性の交流活動を通じ、自己の品性、品格、情操を高める人間づくりに努めます。そして、人間社会の幸福と文化を築く礎石となる会を目指して参る所存です。

皆様のご賛同、ご参加を心からお待ち申し上げております。


平成18年9月吉日
素心・不器会  
会長 下村 澄

【 下村 澄(しもむら きよむ)の略歴 】
1929年佐賀県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。大阪テレビを経て、竃日放送入社。秘書部長・社長室・局次長および日中ビデオネットワーク取締役、社団法人ニュービジネス協議会専務理事を歴任。
潟rジネス情報センター元代表取締役。多くのインフォーマル・グループの仕掛け人・演出者として”会魔”とも称され、勉強会の横断的組織「知恵の輪」の代表もつとめた。
著書に<安岡正篤先生に学んだこと>の三部作『人間の品格』『人物の条件』『「運命」と「立命」の人間学』(いずれも小社刊)がある。

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